第一三共ケミカルファーマ株式会社

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社員インタビュー I・A

わからないことも素直に吸収
好奇心が成長の原動力

館林工場 製造部 製薬第一課
2019年入社 生命科学部 卒

入社を決めた理由

世の中には間違いなく私たちが製造した原薬によって救われる患者さんがいる

学生時代の専攻は、微生物。もともと生物に興味があったんですけど、動物のような大きな生物は解剖がこわくて(笑)。それに微生物って目に見えないほど小さいのに、私たち人間にもできない複雑な機能を持っていて面白いんですよ。第一三共ケミカルファーマも生物由来のバイオ医薬品の開発・製造に力を入れていたので、入社の決め手のひとつになりました。
ただ、私の場合、就職活動をはじめた当初は、「自分が携わった製品で、手に取る人をハッピーにしたい」という理由から食品業界や化粧品業界を志望していました。その想いを持って、第一三共ケミカルファーマの選考を受けたのですが、採用担当者が言った言葉は今でも覚えています。「当社がつくっているのは、一般消費者に届く市販薬ではなく、薬のもとになる原薬。直接手に取る人は限られているし、そもそもこの原薬が必要とされない世界の方がハッピーかもしれません。でも、世の中には間違いなく私たちが製造した原薬によって救われる患者さんがいる。そのために、私たちは日々取り組んでいます」……その言葉に感化されて、製薬業界に興味を持ち、最終的には入社まで至りました。

入社後の経歴と、現在の業務内容

製薬というと繊細な作業が多いイメージもありましたが、意外と身体を動かす場面も

私が所属する製造部の業務は、抗体を培養して増殖させる作業と、培養液中の抗体の純度を高めていく作業に分かれます。私が担当しているのは、前者の業務。最初はわずかな量だった抗体を徐々にスケールアップさせていき、最終的に数千リットルの規模まで培養していきます。純度を高めていく次の工程に引き継ぐまでは、約30日間。その限られた期間の中で、求められる数値まで抗体を培養していく必要があります。
製薬というと繊細な作業が多いイメージもありましたが、意外と身体を動かす場面も。というのも、数千リットルの規模になると培養槽の大きさも巨大になります。細胞液や培地を移し換えたり、濾過フィルターを交換したりといった作業は、大学時代の研究とは全くスケールが異なります。しかも、培養の経過をモニタリングしていても常に数値が安定しているわけではありません。そのような困難を一つひとつクリアして、無事次の工程へ引き継ぐ日を迎えられたときは、大きな達成感を得ることができます。

仕事のやりがい

仕事のやりがい

ひとつひとつできることが増えていく

大学で微生物について研究していたとはいえ、働いてから学ぶことの方が圧倒的に多いと思います。その分、さまざまな知識が新鮮に感じるので楽しいです。例えば、「この装置は、どんな制御をしていて、どうやって抗体を増やしているのだろう」「どんな意図で、この溶媒を使っているのだろうか」「どんな溶液の調整の仕方が最適なのだろう」といったように、さまざまな場面で気になる疑問が生まれてきます。毎日試行錯誤やモニタリングを行ったり、先輩たちに教えてもらったりする中で、そのような疑問に対する自分の答えが生まれたり、ひとつひとつできることが増えていったりすることが大きなやりがいです。
今では、「この装置は、こういう場面で使おう」「今は何日目で、きっと培養槽の中ではこういう反応が起こっていて、こういうタイミングだから、この数値で問題ない」など、自分で判断できる場面も増えてきて成長を感じます。

この職種に求められる力とは?

異なる役割の人とのチームプレイ

原薬製造の現場は、チームプレイ。培地の受け渡しや次の工程への引き継ぎなど、さまざまな部署と連携しながら行う業務も少なくありません。「今、このような作業を行いたいので、手が空いていますか?」「今度、こんな作業を行いたいので、これだけ時間を確保しておいてもらえると嬉しいです」など適切な声かけを行うことは、とても重要だと思います。
あと、製薬業界だからといって、必ずしも細胞学などの専門知識に秀でている必要はありません。それよりも大切なのは、好奇心を持って取り組める姿勢。特にバイオ医薬品の場合、相手にするのは生物です。生きているので、同じ状態でいることはなく、常に状況は変動します。そんなときに「なんでこういう状態になったのだろう」「どういう因子が働いているだろうか」と考えて、自分で調べたり、周りの先輩方に聞いたりできると、自分の成長にもつながるはず。そのように目の前のことに興味を持って取り組みながら知見を深められる人が向いていると感じます。

会社の魅力、社風

先輩との距離感も近いので相談しやすい

社内の教育体制が充実していると思います。特に私が担当する品目は、治験薬から商用へとフェーズが変わり生産量が増えたことで部署も拡大。それに合わせて新人や他部署から異動する方も多く、どんどん状況変化に応じて、更に教育体制が整備されていると感じますね。配属してしばらくは教育期間が設けられていて、先輩から業務を教えてもらうことができます。わからないことや不安なことがあれば丁寧に話を聞いてくれますし、先輩との距離感も近いので相談しやすく、とても働きやすい環境です。さまざまな現場を経験してきた先輩の話はとても興味深く、たわいもない会話をしているだけでも勉強になることもあります。
また、福利厚生の充実度合いも第一三共ケミカルファーマの特徴。私の場合、一人暮らしが初めての経験だったので不安もありましたが、引っ越し代は全額会社が負担してくれましたし、また社宅制度も充実しているので、金銭的には困ることなく社会人生活をスタートさせることができました。

今後の目標、夢

今後の目標、夢

まずは自分の担当業務で一人前に

まずは自分の担当業務で一人前になることが当面の目標です。もし別の部署に異動したとしても、製薬に携わる以上、製造業務で学んだ知識はきっと活きるはず。例えば、製造に必要な物品を調達する部署に行っても、現場での用途や必要なスペックなどが理解できると思いますし、人事に異動しても、どんな人が、どれくらい製造現場に必要なのかイメージできると思います。また、製品に異常がないか、さまざまな規格に適合しているかなどを判定する部署に行っても製造部と連携してスムーズな試験作業ができることでしょう。正直、まだどのようなキャリアを歩むかはわかりませんが、製造現場での学びは活かし続けたいと考えています。

オフのすごし方

終業後に同僚とご飯を食べに行くことが楽しみのひとつです。また、有給休暇などで平日に休みを取れた日は、普段は混雑していてなかなか行くことができない人気スポットに足を運んでいます。

学生の皆さまへ一言

今、製薬業界を目指される女性も増えているように感じます。第一三共ケミカルファーマの製造現場は、良い意味で男女関係なく働くことができる職場かなと思います。たとえ困ったことがあっても、周りの人が助けてくれます。とはいえ、なかなかイメージがつきにくい面もあるかと思うので、気になった方はぜひ会社説明会で話を聞いてみてほしいです。

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